人間はごはんを24時間食べなくても、エネルギー不足になりますがそこまで問題にはなりません。
しかし、うさぎがごはんを食べなくなった場合、人が思っている以上に深刻な状態になっているケースがあります!
「病院に連れて行った方がいいかな?」
「明日の朝まで様子をみてみようかな?」
その場の判断次第では取り返しがつかないことも!
わんちゃんやねこちゃんに比べて体調不良が分かりにくく、うさぎは体調不良を隠そうとする生き物ですので、普段からよく観察して異変に気付いてあげることが大切です!
ごはんを食べないとどうなる?
うさぎは24時間食べないと命にかかわる!
うさぎが24時間ごはんを食べないと消化器官の運動が低下してしまい、一層食欲がなくなってしまいます。
うさぎは犬猫と違い、寝ていても腸が動くわけではありません。適度に繊維質を摂取し、腸を動かす必要があります。
胃腸が動かないと腸の中でガスが溜まり、お腹がパンパンになって苦しくて食べられない・動けないという状態になります。
また、肝臓にも負担がかかり機能が低下する可能性もあります。
以上のことから、うさぎがごはんを食べずに24時間放置してしまうと、取り返しのつかない状況になる可能性がとても高いです。
うさぎがごはんを食べない原因は?
生活環境の変化によるストレス
うさぎは繊細な動物で、環境の変化に敏感です。引っ越しにより新しい環境になることや、他の動物の臭いや存在によって、ストレス・不安を感じやすく、食欲不振に陥ることもあります。
ちょっとした環境の変化も、うさぎにとっては大きな負担となります。実家に帰省をしたり、知人に預けたりする際も、生活環境の変化には十分注意する必要があります。
うっ滞(毛球症)
うっ滞とは、消化管の運動機能が低下・停止することで、食欲が無くなったりうんちが小さくなったりといった症状になります。
うっ滞の原因もいろいろ考えられており、グルーミングなどにより飲み込んだ毛がかたまりお腹の中で溜まってしまったり、食べたものが合わなくてガスが貯まりすぎたり、痛みやストレスが原因だったりと様々です。
不正咬合
不正咬合は、うさぎの歯が伸びすぎて噛み合わせがおかしくなり異常になった状態のことをいいます。
うさぎの歯は生涯伸び続けるという特徴があり、チモシーなどの繊維の多い草を食べることによって少しづつ歯がすり減って適正な長さを保つことができます。
適切な食事をすることはもちろん、ケージのかじりぐせなども不正咬合を引き起こす原因となります。
うさぎがごはんを食べない時の対処法は?
おやつは食べないけれどチモシーは食べている場合はとくに心配しなくても良いでしょう。我が家のうさぎも昨日まで美味しそうに食べていたおやつを急に食べなくなることもよくあります。
うさぎさんも嗜好性の強い子もいますので、急に飽きて食事ボイコットする子もいます。
ケロッと何事も無かったかのように次の日にはチモシーを食べていることもあります。
飽きただけで食べてないのか?食欲不振で食べられないのか?については、よく観察して見極める必要がありますね。
対処① おやつをあげてみる
おやつは食べるかを確認しましょう。おやつは食べるけどチモシーを食べない!という場合も困りますが、緊急性のある病気ではないことが分かりますね。
普段から好きなフルーツなどを、少量あげてみましょう。
対処② 別のペレットや牧草を変えてみる
ペレットだけは食べるだったり、牧草(チモシー)だけは食べるなどの場合は、うさぎの嗜好が変わった可能性があります。
別のペレットや牧草に変えてみたり、鮮度が落ちているチモシーなども新しいものに変えてみましょう。
対処③ 運動をさせてみる
うさぎも運動不足になると食欲が落ちます。
1日に1〜2時間程度はうさぎさんが好きに走り回れる時間をつくってあげましょう。
病院へ連れて行くべき判断基準
うさぎを病院へ連れて行く判断基準を覚えておきましょう。
背中を丸めてじっと動かない
背中を丸めてじっと動かない状態の場合、非常に危険な状態です!すぐさま病院へ!
背中を丸めてじっと動かない場合、「お腹が痛い」などの理由で動けなくなっている可能性が高いです。
お腹がパンパンに張っているときも一刻もはやく病院へ連れて行く必要があります!
うんちやおしっこをしない
うんちやおしっこを何時間もしていない場合も至急病院に連れて行ってください。
日頃から、うんちの大きさや形、おしっこの色や量なども観察してうさぎの体調変化に敏感になっておきましょう。
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